【1月15日 AFP】世界最高額の年俸3800万ユーロ(約46億円)で、中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)に加入した元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス(Carlos Tevez)が14日、移籍の理由の一つとして「身体能力の衰え」があったことを明らかにした。

 現在32歳のテベスは、退団することになった母国1部リーグのボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)のファンに向けた映像メッセージで、体力のピークを過ぎた状況でプレーを続けることは、クラブに対する裏切り行為になると語っている。

 今回のメッセージは、ボカ時代の20倍の年俸で中国行きが決まって以来、初めての公式コメントになる。その中でテベスは、移籍の理由について「100パーセントでなければならない。99パーセントでもダメなんだ。そうでなければ、クラブの力にはなれない」と説明した。

「それが僕の現状だ。100パーセントでなければこのクラブにはいられない。ずっとそう思っていた。寂しくなるけれど、人生は続いていく。みんなも前に進み続けてほしい」

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やマンチェスター・シティ(Manchester City)、ウェストハム(West Ham)でプレーした経歴を持つテベスは、2015年に高額の契約を1年残しながらイタリア・セリエAの名門ユベントス(Juventus)を退団すると、9年間を過ごした欧州を離れ、ユベントス時代よりはるかに少ない年俸200万ユーロ(約2億5000万円)で古巣ボカに復帰していた。(c)AFP