【1月15日 AFP】16-17フランス・リーグ1は14日、第20節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は新加入のユリアン・ドラクスラー(Julian Draxler)が決勝点を挙げ、レンヌ(Stade Rennes FC)に1-0で勝利した。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)から、4200万ユーロ(約51億5000万円)とも言われる移籍金で加入したばかりのドラクスラーは、先発起用にも落ち着いて試合に入ったように見え、マルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)とのコンビでゴールに迫った。

 まずは序盤、ヴェッラッティのロングパスからDFをかわしてシュートを放ったがこれはGKの正面へ飛んだ。前半30分にはドラクスラーの完璧なスルーパスにヴェッラッティが抜け出し、慌てて飛び出した相手GKに倒されたようにも見えたが、ここはシミュレーションでヴェッラッティにイエローカードが提示された。

 それでも、チームが徐々にかみ合い出す中で迎えた前半40分、二人の3回目の連係プレーでゴールが決まった。ヴェッラッティのピッチを横切るパスに、ペナルティーエリア手前のドラクスラーがダイレクトで合わせると、ボールは弧を描きながら守備陣の間を抜けてファーサイドの隅へ転がり、GKの伸ばした手の先もすり抜けてポストのぎりぎり内側に飛び込んだ。

 後半には、ティアゴ・モッタ(Thiago Motta)がこの日チーム2人目となるシミュレーションでイエローカードをもらうと、終盤にはドラクスラーとの交代でピッチに入ったアドリアン・ラビオ(Adrien Rabiot)が鋭いシュートを放ったが、これはGKに阻まれた。

 それでも前半の1点を守って勝利したPSGは、勝ち点42で2位のASモナコ(AS Monaco)と並んだ。勝ち点2差の首位に立つニース(OGC Nice)は、15日に本拠地でメッス(FC Metz)と対戦。モナコは敵地でのオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦という難しい試合に臨む。

 PSGのウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は、「ドラクスラーは良い仕事をした。美しいゴールで、持っている能力とチームへの貢献を見せてくれた。うまくフィットしているよ」とコメント。「1-0で、2点目をなかなか取れない試合は苦しむもの。今は継続が大切であり、チーム全員で本当によく頑張ってこの結果を手に入れてくれた」

 レンヌもドラクスラーの代役を探すボルフスブルクにポール・ジョルジュ・エンテプ(Paul-George Ntep)が引き抜かれる中、持ち前の流れるようなパスサッカーで王者PSGに対して攻め続ける健闘を見せたが、後半35分のベンジャミン・アンドレ(Benjamin Andre)のシュートはGKケヴィン・トラップ(Kevin Trapp)にはじき出された。(c)AFP