【1月13日 AFP】オーストラリア西部ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州で、パース(Perth)沖のロットネス島(Rottnest Island)に生息する小型の有袋類クアッカワラビー1頭が、ごみ運搬船に紛れ込んで島から逃げ出し、警察当局が救出への協力を呼び掛けている。

 地元メディアによると、スティーブ(Steve)と名付けられたこのクアッカワラビーの安否がつかめず、当局はやきもきしているという。スティーブは4日に豪本土で、ごみ箱から逃げ出す姿が最後に目撃されている。だが、その際は大きなネズミと間違われたという。

 ウエスタンオーストラリア警察はフェイスブック(Facebook)に、「スティーブは小さくてキュートで、毛で覆われた姿をしている。彼は自分のかわいさを利用し、疑いを持たない人々をたぶらかして、食べ物をもらおうとするかもしれない」と投稿した。

 クアッカワラビーは危急種とされ、パースから19キロ離れたロットネス島に主に生息している。本土にもわずかに生息していると考えられているが、キツネなどの捕食動物や車といった危険にさらされている。

 警察は声明で、逃げ出した動物は種類にかかわらず、予期せぬ行動をとる可能性があるため、もしスティーブを目撃しても近づかないよう求めるとともに、見つけた際は野生生物当局に連絡するよう呼び掛けている。(c)AFP