【1月13日 AFP】15日に行われる16-17イタリア・セリエA第20節のフィオレンティーナ(Fiorentina)対ユベントス(Juventus)の一戦を控え、ユベントスのレジェンドであるアレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)氏は、古巣がヴィオラ(La Viola、フィオレンティーナの愛称)を圧倒するだろうと語った。

 デル・ピエロ氏は、1994年12月のフィオレンティーナ戦で右足のアウトサイドを使った卓越したボレーシュートを決め、ユベントスの勝利に貢献した。

 デル・ピエロ氏は新たなファッションブランドの発表会が行われたフィレンツェ(Florence)で、「キャリアの中で最も重要で、最高のゴールだった」と、そのボレーシュートを振り返った。

 その後、デル・ピエロ氏はフィオレンティーナ戦でハットトリックを達成し、1961年に樹立されたジャンピエロ・ボニペルティ(Giampiero Boniperti)氏が持つ通算178ゴールのクラブ最多得点記録を塗り替えた。

「ハットトリックを決めてボニペルティの記録を超えることができた。この対戦(フィオレンティーナ戦)はいつだって特別だ。時にはかなり厳しく、緊迫する。僕にとってはダービーなんだ」

 現在42歳のデル・ピエロ氏はユベントスで通算290得点を記録し、リーグ制覇6回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の優勝も経験。イタリア代表としても2006年のW杯ドイツ大会でトロフィーを手にした。

 ユベントスのリーグ最多となる6連覇に太鼓判を押すデル・ピエロ氏だが、慎重な姿勢を促している。

「ユベントスは他クラブに先んじている。とはいえ、リーグ戦が終わったわけではない。ASローマ(AS Roma)やナポリ(SSC Napoli)は大きく離れているわけではないし、ユベントスが最も気を付けることになるクラブだ」

 ユベントスはミッドウイークに行われたイタリア杯(Italian Cup 2016-17)5回戦のアタランタ(Atalanta)戦で3-2と勝利し、3シーズン連続の国内2冠に向けて歩みを進めている。

 その試合の前半には格の違いを見せつけ、パウロ・ディバラ(Paulo Dybala)が見事なボレーで先制点をたたき出すと、マリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)の追加点をお膳立てした。また、クロアチアの新生マルコ・ピアツァ(Marko Pjaca)が2か月ぶりに負傷から復帰したことで、ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)を休養させることもできた。

 首位から勝ち点18差の9位につけるフィオレンティーナは、2014年12月にホームで引き分けで勝ち点を手にしてから直近の対決でユベントスに4連敗を喫している。

 ユベントスを勝ち点4差で追う2位ローマは、15日に油断できない敵地でのウディネーゼ(Udinese)戦を控える。一方、同7差で3位のナポリは、最下位のデルフィーノ・ペスカーラ1936(Delfino Pescara 1936)と相まみえる。(c)AFP