【1月13日 AFP】アジアの危険や困難な状況下で優れた取材活動を行ったジャーナリストにフランス通信(AFP)が贈る2016年度の「ケイト・ウェブ賞(Kate Webb Prize)」が、アフガニスタンの独立系テレビ局トロ(TOLO)に贈られた。

 世界で最も危険な状況下にある国の一つ、アフガニスタンで勇敢な報道を続けるトロは昨年1月、同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)の襲撃により、従業員7人が殺害された。香港外国記者会(Hong Kong Foreign Correspondents' Club)で行われた授賞式で同テレビ局のディレクター、ロッフラー・ナジャフィザダ(Lotfullah Najafizada)氏(29)は、2016年は困難な年だったが受賞は光栄だと語った。

 またAFPに対し同氏は「困難な環境下で報道の自由のために日々ジャーナリストたちが働いているトロニュースの受賞は、アフガニスタンにおける報道の重要性が国際レベルで認められたものといえる」と述べた。

 ケイト・ウェブ賞は、アフガニスタンを含めた戦争や紛争多発地帯の取材を続け、2007年に64歳で死去したAFPの元特派員ケイト・ウェブの功績を称え創設された。(c)AFP/Aaron TAM