【1月13日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)郊外の幹線道路で12日、警察官を暴行していた男を通りがかった車の運転手が射殺し、英雄だと称賛されている。

 アリゾナ州公安当局(ADPS)などによると、暴行を受けていたのは勤続27年のベテラン州警察官、エドワード・アンダーソン(Edward Andersson)氏。12日午前4時半(日本時間午後8時半)ごろ、銃撃されたとの通報を受けてフェニックス中心部から西に約80キロ離れたトノパー(Tonopah)近郊の現場に急行したところ、待ち伏せていた男に肩と腕を撃たれたという。

 地元メディアが警察の話として伝えたところでは、アンダーソン氏を襲った男はさらに同氏の頭を舗装道路にたたきつけるなど暴行を加えていたが、そこへ通りがかったドライバーが車を止め、男を射殺したという。このドライバーの身元は分かっていない。

 ADPSのフランク・ミルステッド(Frank Milstead)局長は米NBC系列の地方テレビ局WPTZを通じ、「ありがとう。彼の助けがなかったら、私の部下は今生きていなかったかもしれない」と述べ、正体不明のドライバーに感謝した。

 ミルステッド局長によると、アンダーソン氏はトノパー近郊の幹線道路を車で通行中に銃撃されたとの通報を受けて現場に急行。車1台が交通事故を起こしているのを発見し、車内で女性が致命傷を負っているのを確認した後、現場付近の安全を確保しようとしていた際、待ち伏せていた男が襲ってきたという。男の動機は明らかになっていない。(c)AFP