【1月13日 AFP】今春行われるフランス大統領選で決選投票への進出が予想される仏極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首が12日、米ニューヨーク(New York)の「トランプタワー(Trump Tower)」を訪れた。ただ、ルペン氏の側近らによれば、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領や政権移行チームのメンバーとは面会しなかったという。

 トランプ氏を称賛してきたルペン氏は、ニューヨーク5番街(Fifth Avenue)にそびえるトランプタワーのロビーにあるアイスクリーム店で、男性3人とコーヒーを飲んでいるのを目撃された。

 男性の1人はルペン氏のパートナーでFNの副党首でもあるルイ・アリオ(Louis Aliot)氏。もう1人は、トランプタワー在住のイタリア人実業家で、米政治サイト「ポリティコ(Politico)」によればトランプ氏と欧州の極右政党とをつなぐ「自称・連絡係」のジョージ・ロンバルディ(George Lombardi)氏だった。

 報道陣からトランプ氏と面会したかどうか聞かれたルペン氏は、何も答えなかった。一方、トランプ氏の広報担当ショーン・スパイサー(Sean Spicer)氏は、「誰とも面会していない。(トランプタワーは)公共の建物だ」と述べた。

 米大統領選でトランプ氏が当選して以降トランプタワーには厳重な警備が敷かれているが、ロビーは一般に公開されており、土産物店やカフェには誰でも自由に出入りできる。(c)AFP/Thomas URBAIN