【1月12日 AFP】イスラエル軍の兵士数十人が、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の戦闘員らからインターネット上で「ハニートラップ」に遭っていたことが11日、明らかになった。戦闘員らはフェイスブック(Facebook)で魅力的な若い女性になりすまし、接触したイスラエル兵のスマートフォンをハッキングしていた。

 イスラエル軍当局者が匿名を条件に語ったところによると、ハマスの戦闘員らは偽のプロフィールを基に作成したフェイスブックのアカウントに魅力的な写真を載せ、イスラエル軍の兵士らを長時間の長いチャットに誘い込んだという。

 まんまとだまされたイスラエル兵らはウイルスが仕組まれた偽のアプリをダウンロードし、それによってハマスの戦闘員らにスマートフォンを乗っ取られた。被害者の大部分は階級が低い兵士だという。

 この当局者は、イスラエル軍がどのようにしてハマスの仕業と断定したのかについては明らかにしなかった。

 イスラエル軍の被害は限定的だったと説明し、ウイルスも対応済みだとしている。(c)AFP