【1月12日 AFP】米上院外交委員会は11日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領が国務長官への起用を決めた米石油大手エクソンモービル(ExxonMobil)のレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)前最高経営責任者(CEO)の人事承認に関する公聴会を開いた。親ロシア派との批判を受けている同氏は、ロシアに対する強硬姿勢を取り、同国は国際的に危険な存在であり米国の友好国にはなり得ないだろうとの見解を示した。

 ティラーソン氏はロシアに関して「曇りのない目」を持って対処する意向を表明した一方で、ロシアへの経済制裁を支持するか否かの立場表明は拒否。さらに、冷戦(Cold War)時代の敵国だったロシアに対する次期政権の立場については、まだトランプ氏と協議していないことを認めた。

 全キャリアをエネルギー産業界で過ごしてきたティラーソン氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領をはじめとする権威主義的な指導者とのビジネス上の関係をめぐり批判を受けている。

 だが同氏は公聴会で、米政府の外交トップである国務長官として、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領時代よりも強健な外交政策を推し進めると強調した。(c)AFP/Michael Mathes