【1月12日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)を含む3都市で10日に起きた一連の爆弾攻撃で、アラブ首長国連邦(UAE)の外交官5人が死亡し、死者が57人に増えたことが分かった。当局が11日、明らかにした。

 UAE外交官5人は、南部カンダハル(Kandahar)州カンダハルの州知事庁舎内で起きた爆発により死亡した12人の中に含まれていた。この事件では、ソファの中に仕掛けられた爆発物がさく裂し、同庁舎を訪問中だったUAEの駐アフガニスタン大使も負傷した。

 一方、カブールの議会関連施設内で起きた旧支配勢力タリバン(Taliban)による連続爆弾攻撃では、少なくとも38人が死亡、86人が負傷した。また同日には両事件に先立ち、情勢不安定なヘルマンド(Helmand)州の州都ラシュカルガー(Lashkar Gah)でもタリバンによる自爆攻撃が発生し、7人が犠牲になっている。

 タリバンの攻撃は例年冬には弱まるが、今季は全国各地で攻撃が相次いでいる。タリバンはカンダハルの事件については関与を否定したが、カブールの事件については犯行を認める声明を出している。(c)AFP/Mamoon Durrani