【1月10日 AFP】児童労働が横行するパキスタンで、地方裁判所の判事に雇われていたメイドの少女(10)に拷問を受けた痕跡が複数見つかったと、少女を診療した医療施設の所長が10日、明らかにした。この発表に先立っては、少女の顔と両手についた傷とみられる画像がソーシャルメディア上に拡散。それを受けて最高裁が徹底調査を命じるなど、同国で衝撃が広がっていた。

 この事件では、少女の父親が、少女を雇っていた判事とその妻を許すとともに、少女の話は虚偽だと語っていたとする報道が流れる中、父親が収容施設から少女を連れ去っていたため、最高裁は警察当局に少女の捜索を命じていた。少女は首都イスラマバード(Islamabad)郊外で8日、発見され、病院で検査を受けた。

 少女を診療したパキスタン医科学研究所(Pakistan Institute of Medical Sciences)のジャベド・アクラム(Javed Akram)所長は「やけど、鈍器による外傷、顔への打撲など、複数の傷を確認した」と述べ、「少女に拷問の痕跡が見られる」との見解を示した。傷は快方に向かっているという。

 匿名を条件に取材に応じた他の医師によると、少女は証言を数度変えたという。報道によると少女は当初、階段から転落して負傷し、偶然やけどを負ったと述べていた。しかし、後になって警察当局に対し、判事の妻から殴られたほか、ストーブで両手にやけどを負わされたと話したという。(c)AFP