【1月10日 AFP】簡単な会話ができ、頼まれれば一定の表情を作ることもできる人型ロボット「佳佳(ジアジア、Jia Jia)」。この女性をかたどったヒューマノイドについて制作者たちは、中国の未来の労働力の到来を告げるものと位置付けている。

 中国科学技術大学(University of Science and Technology of China)の研究チームが開発した佳佳は、中国初の人型ロボットと銘打って昨年、初めて公開された。

 研究チームのリーダー、チェン・シャオピン(Chen Xiaoping)氏は9日、上海(Shanghai)の近未来的な金融センターで開かれた、スイス金融大手UBS主催の経済会議に佳佳を伴って出席した。

 まるで実の父親のように誇らしげな表情で会議に出席したチェン氏は、今後10年以内に、佳佳のような人工知能(AI)搭載のロボットが中国国内の飲食店や介護施設、医療機関、一般家庭などで単純労働を行うようになるだろうとの持論を展開した。

 佳佳は、その日の天気についての受け答えや基本的な会話、相手の性別の認識などを正確に行うことができる。また「あなたは素敵な男性ですね」とお世辞を言ったり、恋人はいるのかという問いかけに対し、「独身でいる方がいいです」と答えたりする。

 人工知能の分野は急速に進歩しており、米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で先週開幕した世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」でもAIロボットが注目を集めた。

 中でも、ハンソン・ロボティクス(Hanson Robotics)社が発表したロボット「プロフェッサー・アインシュタイン(Professor Einstein)」は、まるで人のように感情を表現し、数学や科学の授業など教育的な対話に参加することもできる。

 佳佳はまだその域には達していないが、チェン氏は中国の明るい未来をこのヒューマノイドに見出している。

 チェン氏は、国の繁栄で多くの若者が飲食店での接客といった仕事を敬遠するようになり、また今後は、病院や介護施設で高齢者介護のために多くの人材が必要となることが考えられるとしながら、これらのロボットが活躍の場を広げる可能性があることを示唆した。(c)AFP