【1月10日 AFP】厳しい寒波に襲われた欧州各地で死者が出るなど影響が広がる中、ポーランドで8日、寒さのため新たに10人が死亡した。ポーランド政府安全保障センター(RCB)が9日、発表した。

 ポーランドでは8日、一部の地域で気温が氷点下20度を下回り、寒さによる1日の死者がこの冬で最も多くなったほか、全土にスモッグ警報も出された。RCBによると、昨年11月1日以降の低体温症による死者は65人に達した。

 ギリシャとイタリアもこの1週間は厳しい寒波に見舞われ、両国で数人の移民が低体温症で死亡した。欧州ではこの数日間で30人以上が死亡。その多くが移民やホームレスの人々で、凍死した状態で見つかっている。

 トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)では9日、交通の混乱が3日目に入り、ボスポラス(Bosphorus)海峡では船舶の航行が停止され、空の便も数百便が欠航した。

 イスタンブールの欧州側とアジア側をつなぐフェリーも欠航し、市内の学校は閉鎖に追い込まれている。

 チェコでは先週末、首都プラハ(Prague)で4人が死亡するなど、全国で計6人が死亡した。いずれも低体温症だとみられている。

 マケドニアの首都のスコピエ(Skopje)では68歳のホームレスの男性が凍死し、セルビア南東部の町シエニツァ(Sjenica)では、氷点下33度を記録した。(c)AFP/Stanislaw WASZAK