【1月9日 AFP】(更新)米タレントのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)さん(36)が昨年、フランスの首都パリ(Paris)の滞在先で被害に遭った強盗事件で、仏警察は9日、パリ周辺域と同国南部で行った強制捜査で17人の容疑者を逮捕した。警察筋が明らかにした。

 事件は昨年10月、ファッション・ウィークのためにカーダシアンさんが滞在していたパリのレジデンスホテルで発生。カーダシアンさんは押し入った覆面姿の男たちに手足を縛られた上、銃を突き付けられて宝飾品を強奪された。被害総額は900万ユーロ(約11億円)に上ったとされている。

 警察筋がAFPに語ったところによると、警察当局は現場から見つかったDNAなどの証拠に基づき、強制捜査を実施。最年長の容疑者は南東部グラース(Grasse)で身柄を拘束された72歳の男、最年少は20代の男だった。

 捜査関係筋によると、逮捕者には女3人も含まれ、うち1人は南部ガール(Gard)県で拘束された65歳の女だった。容疑者らはほぼ全員が犯罪組織への関与で知られていたという。

 ラップ界のスター、カニエ・ウエスト(Kanye West)さんの妻でもあるカーダシアンさんはこの週末、事件に関して初めて沈黙を破り、事件当時、殺されるかもしれないと恐怖を感じたと語った。カーダシアンさんはリアリティー番組の新シーズンのプロモーション映像で、自分の姉妹たちに向かって「彼らは私を後ろから撃とうとした」「今も考えると落ち着いていられない」などと語った。(c)AFP