【1月7日 AFP】ジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が提案している2026年W杯からの参加枠拡大について、現行の32チームから48チームに変更された場合、さらに6億4000万ドル(約750億円)の利益を生むと試算されていることが、国際サッカー連盟(FIFA)の機密報告書によって明らかになった。

 FIFAは2018年のロシアW杯(2018 World Cup)で35億4000万ドル(約4140億円)の収益を見込んでいるが、3チームずつ16組に分けてグループリーグを行う出場48か国案を2026年大会で採用した場合、41億8000万ドル(約4900億円)まで増加するとしている。

 FIFAはまた、出場国を48チームまで増やした場合、試合数は現行の64から80に増え、費用はさらに3億2500万ドル(約380億円)ほど膨れ上がるとの見通しを立てている。

 インファンティーノ会長は昨年2月、汚職スキャンダルにまみれたFIFAで倫理規定違反を問われ、6年間の活動停止処分を受けたジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)前会長の後任に選出された。

 W杯出場チームの拡大を会長選の公約に掲げていたインファンティーノ会長は、当初の考えではグループステージを40チームに増やすことを提案していた。

 参加枠拡大案について、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長は先月、FIFAからの説明が不十分だとして、現行の32チーム案を支持すると表明している。

 また、欧州クラブ協会(European Club AssociationECA)のカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)会長も、強豪クラブの選手に対する負担が大きいとして、拡大案には反対の姿勢を示している。(c)AFP