【1月5日 AFP】ドイツ自動車大手BMW は、拡張現実(AR)技術を活用し、顧客が仮想現実上で実物大の同社ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)を見学できるサービスを5日から開始すると発表した。車の販売特約店でAR技術を使った展示を行うのは、世界初だとしている。

 このサービスでは、米IT大手グーグル(Google)が開発したAR技術「タンゴ(Tango)」を搭載したスマートフォンを使うことにより、あたかも目の前に実物が展示されているかのように仮想現実上の車を観察し、触れ合うことができる。

 スマホの画面上に映した視界に実物大の車の3次元画像を重ね合わせる仕組みで、ちょうどスマホのカメラで車を見ているような状態だ。ドアを開閉したり、ライトを点灯したり、さらには内装や外装の色を変えたりといった「お試し」もタッチ操作で可能だ。

 新サービスは、地元ドイツのほか日本や米国、英国、イタリア、中国など、BMWが未来の車をコンセプトに展開する車種「BMWi」シリーズの主要市場である世界11か国の一部販売特約店でまず試験導入される。

 BMWではその後、このサービス用のアプリをオンラインストアのグーグルプレイ(Google Play)を通じて提供し、顧客がいつどこでも見たい車を「呼び出す」ことができるようにしたい考えだという。(c)AFP