【1月5日 AFP】仏保健当局は4日、仏製薬会社Crinexの液体ビタミンD「Uvesterol D」を投与された新生児が窒息死したことを受け、一時的な措置として同製品を販売中止とする方針を明らかにした。

 Uvesterol Dは、ビタミンD欠乏症の子どもに処方されるフランスでは一般的な液状サプリメント。液体をピペットで口の中に垂らして経口投与する。しかし昨年の12月21日、生後10日の新生児がUvesterol Dを投与された後に窒息の症状を起こして死亡。捜査の結果、新生児の死亡が「Uvesterol Dの摂取と関連している可能性」が示されたことから、仏医薬品・保健製品安全庁(ANSM)は「予防措置」としてUvesterol Dの販売中止を決めたという。

 販売中止措置にあたって、マリソル・トゥーレーヌ(Marisol Touraine)保健相は「危険性があるのはビタミンDそのものではなく、独特な投与方法だ」と指摘している。

 Uvesterol Dはフランス国外では販売されていない。(c)AFP