【1月4日 AFP】1960年代に米ロサンゼルス(Los Angeles)で計7人を殺害し、終身刑で服役中のチャールズ・マンソン(Charles Manson)受刑者(82)が病院に搬送され「深刻な容体」にあると、複数のメディアが3日、報じた。詳しい病状は明らかになっていない。

 芸能情報サイト「TMZ」によると、マンソン受刑者は収監されているカリフォルニア(California)州コーコラン(Corcoran)にある州刑務所から100キロ南方のベーカーズフィールド(Bakersfield)の病院に搬送された。

 州の当局者は報道についてのコメントを拒否し、マンソン受刑者が存命中であることだけを認めた。一方、米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)は匿名の情報筋の話として、同受刑者が「深刻な容体」にあると報じたが、さらに詳しい情報は明らかになっていない。

 マンソン受刑者は1960年代に終末論を掲げたカルト集団を率い、ロサンゼルスの白人富裕層の居住地区で、信者らとともに人種戦争のぼっ発を狙って無差別殺人を決行。映画監督ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)さんの妻で当時妊娠中だった女優シャロン・テート(Sharon Tate)さんら計7人を殺害、169人を負傷させ、当時の米国を震撼(しんかん)させた。

 マンソン受刑者は、「マンソンファミリー」の弟子4人とともに死刑判決を受けたが、後に終身刑に減刑され、40年以上にわたり服役している。(c)AFP