【1月8日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2017)は7日、シングルス決勝が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-3、5-7、6-4で第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)の連勝を28で止め、大会連覇を飾った。

 世界最高峰の二人による質の高い熱戦が3時間近くにわたって繰り広げられるなか、ジョコビッチが1月後半から始まる全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)を前にライバルに先勝し、対マレー戦の通算25勝目を挙げた。

 マレーを「最大のライバル」と評したジョコビッチは、「お互いが相手の限界を引き出した」と試合を振り返り、「僕らの対戦は毎回すごく厳しい戦いになる。激闘を覚悟しなければならない。今夜はみなさんにも、僕らの勝利に対するこだわりがわかったはずだ」と語った。

 第2セット終盤に気持ちが高ぶって思わずラケットを壊し、罰則で相手にポイントを与えてしまったジョコビッチは、いら立ちと消耗が残る中で第3セットに持ち込まれたものの、劣勢で迎えた第7ゲームをブレークしたことが勝負の決め手となり、大会連覇を果たした。

「第2セットに何度かマッチポイントがあって、そこからひっくり返されたときにこう思った。なんてこった!ここから逆襲されたらたまらないぞってね。ギリギリだった。アンディとの試合では、最後の一打まで本当にわからない」

 一方、マレーは昨年9月に行われた国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)に敗れて以来の公式戦黒星を喫した。それでもマレーは「もちろん悔しいが、年の初めに良い状態で体を追い込むことができたと思う」とコメントし、敗戦にそれほど落ち込んではおらず、全豪オープンへの影響もないと強調した。

 決勝で敗れたマレーだが、最新の世界ランキングで1位の座は変わらず保持する。(c)AFP/David HARDING