【12月31日 AFP】インドネシアのガルーダ航空(Garuda Indonesia)傘下の格安航空会社シティリンク(Citilink)のパイロット(32)が、ろれつが回らない機内アナウンスを行ったために解雇された。

 この問題をめぐる30日の会見で、シティリンクのアルバート・ブラーン(Albert Burhan)最高経営責任者(CEO)も引責辞任する意向を表明したが、会社側は受理するかどうか決定していない。

 動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿された映像によると、解雇されたパイロットは28日、スラバヤ(Surabaya)から首都ジャカルタ(Jakarta)へ向かう便の担当だったが、空港のセキュリティー検査の金属探知機をよろめきながら通過し、持っていた荷物を何度も落としながら遅刻して機内に乗り込むと、操縦室からろれつが回らない不明瞭な機内アナウンスを行った。

 これを聞いて恐怖を感じた乗客が、パイロットは酒に酔っているか薬物を使用しているのではないかと通報した。便には154人の乗客が搭乗していた。その後、この便は別のパイロットで離陸したが、何人かの乗客は搭乗をキャンセルしたという。

 当時のパイロットの状態についてはまだ判明していないが、シティリンク側は、乗客の安全を脅かしたという観点から解雇に値するとしている。(c)AFP