【12月31日 AFP】米ウォルト・ディズニー・スタジオ(Walt Disney Studios)傘下のピクサー・アニメーション・スタジオ(Pixar Animation Studios)のアニメーション映画「カーズ(Cars)」シリーズを模倣しているとして、同社が中国の制作会社「BlueMTV」を訴えていた著作権侵害訴訟で30日、ディズニー側が勝訴した。模倣品や偽造品の多さで知られる中国で外国企業が勝訴するまれな判決となった。

 上海(Shanghai)市の高級人民法院は声明で、昨年公開された中国のアニメ映画『汽車人総動員(The Autobots)』を制作したBlueMTVとその映画配給会社に対し、ディズニーの著作権の侵害を止めるよう命じた。また中国側に対し、賠償と裁判費用を含む135万元(約2300万円)をディズニーに支払うよう命じた。

 同法院は「汽車人総動員」の主要キャラクターのデザインは「カーズ」シリーズを模倣したもので、ディズニーおよび傘下のピクサーの著作権を侵害していると判断した。また中国映画の題名も、ディズニー映画の中国語タイトルと音や意味が酷似しており「不正競争」にあたると指摘した。(c)AFP