【12月31日 AFP】中国の国営新華社(Xinhua)通信は30日、同国が2017年末までに国内の象牙取引と加工を全面的に禁止すると報道した。動物保護活動家はアフリカゾウにとって「革新的な変化になる」と賞賛している。

 中国ではアフリカ象牙が地位の象徴として珍重されており、1キロ当たり1100ドル(約13万円)の値がつくこともあるという。

 新華社通信は中国政府当局の声明として「中国では、商業目的の象牙の加工と販売を段階的に2017年末までに禁止する」と報道した。同通信によると、象牙取引の全面的禁止により中国内の加工業者34社と取引市場143か所が影響を受け、うち数十社は2017年3月までに閉鎖されるという。

 この報道を受け、アジア野生動物保護協会(Wildlife Conservation Society in Asia)のアイリ・カン(Aili Kang)会長は「世界最大の象牙市場を閉鎖するというのは素晴らしいニュースだ」「アフリカゾウにとって革新的な変化になるだろう」と声明で述べた。(c)AFP