【12月30日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州で29日、焼けた車の中から遺体が発見され、行方不明になっているギリシャのキリアコス・アミリディス(Kyriakos Amiridis)駐ブラジル大使(59)ではないかとの懸念が出ている。

 アミリディス大使は今月21日から、同州北部ノバイグアス(Nova Iguacu)で家族と共に休暇を過ごしていたが、ブラジルのメディアによれば、26日夜、家族で借りていたアパートから車で出掛けて以後、行方不明になっており、ブラジル人の妻が28日に同大使の居場所が分からなくなっていることを公表した。

 AFPの取材に応じたギリシャ大使館職員によれば、同大使は来年1月9日に首都ブラジリア(Brasilia)に空路で戻る予定になっているという。

 遺体と現場の捜査を進めているリオデジャネイロ州の警察当局は、遺体がアミリディス大使であるかどうかは断言できないとしている。

 殺人捜査課の関係者はAFPの取材に対して、「現時点でわれわれが確認できているのは、ノバイグアスで発見された車の中から遺体が発見されたということだけで、これについては現在捜査中である」と述べ、車のナンバープレートはアミリディス大使が使っていたレンタカーのものだったのか、遺体のDNA鑑定の結果はいつ出るのかについては言及しなかった。(c)AFP