【12月28日 AFP】インターネット通販最大手の米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は27日、感謝祭から年末にかけてのホリデーシーズンに最も売れた商品が、同社の人工知能スピーカー「エコー(Echo)」だったことを明らかにした。

 2014年に発表されたエコーは、派生モデルのエコー・ドット(Echo Dot)と同様、愛称である「アレクサ(Alexa)」と呼び掛けることで音声による指示が可能な装置。スマート家電やその他の機能にも連動でき、人工知能の家電化という流れの一翼を担っている。

 アマゾンの消費者担当主任のジェフ・ウィルキー(Jeff Wilke)氏は声明で、「エコーとエコー・ドットは、今年アマゾンにおいて一番売れた商品だった」と明かした。さらに「何百万人もの新しい顧客がアレクサと出会うということに大変興奮している」と述べながらも、「増産に全力を傾けているが、在庫が追いついていない」と釈明した。

 アマゾンは通常通り詳しい売り上げ数を公表していないが、派生モデルを含めたエコー・シリーズの売り上げが1年前から9倍に増えていると明かしている。ある調査会社の推計によると、ホリデーシーズン前にすでに500万台以上が売れたという。(c)AFP