【12月28日 AFP】中国の関税当局が、センザンコウのうろこ3トン超を押収していたことが分かった。国営メディアが27日、報じた。中国で摘発された動物の体の部位に関連する密輸量としては過去最大規模という。

 中国中央テレビ(CCTV)によると、センザンコウのうろこ約3.1トンが、ナイジェリアから輸入された木材製品の一緒に、コンテナの中に詰め込まれていた。推定で最大7500匹のセンザンコウが殺されたことになるという。

 また報道では、上海(Shanghai)の関税当局によって、2015年からアフリカのセンザンコウのうろこを輸入していたとみられる容疑者3人が逮捕されたという。

 センザンコウは珍味とされる肉とともに、うろこが伝統薬としてアジアで用いられて需要が急増し、世界で最も取引される哺乳動物となっている。

 国営メディアは以前、闇市場ではセンザンコウのうろこが1キロ当たり約5000元(約8万5000円)で取引されていると報じており、それを基にすると、今回押収されたうろこは200万ドル(約2億3500万円)以上に相当するとみられる。(c)AFP