【12月27日 AFP】インド西部グジャラート(Gujarat)州スーラト(Surat)で25日、ダイヤモンドの取引で財を成した富豪が父親のいない新婦236人のために集団結婚式を開催した。貧困家庭出身の花嫁ひとりひとりに、数千ドル相当の贈り物もして人生の門出を祝った。

 ダイヤモンド研磨産業の中心地である同地で式を催したのはマヘシュ・サバニ(Mahesh Savani)氏。新婦の家族が新郎へ娘を引き渡すヒンズー教の儀式「カニヤダーン(Kanyadaan)」を執り行った。

 2012年以来、こうした集団結婚式を毎年行っているというサバニ氏はAFPの取材に「今回の結婚式によって、(合計で)700人を超える娘のカニヤダーンをしたことになる。彼女たちの『父親』となれて誇らしく思う」と語った。

 結婚式には何千人もの客が招かれ、色鮮やかな伝統衣装と宝飾品を身に着けた新婦たちが儀式に参加した。結婚生活を始めるに当たり、ソファやベッドといった家財道具や金製品など、50万ルピー(約86万円)相当の品物もサバニ氏から贈られた。

 式にはサバニ氏の息子2人も新郎として参加した。かかった費用は不明。(c)AFP