【12月22日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は21日、過剰規制への強硬な反対論者である米著名投資家カール・アイカーン(Carl Icahn)氏(80)を規制改革担当の特別顧問に起用する方針を明らかにした。

 アイカーン氏は物言う株主として知られ、環境保護局長官などトランプ氏による閣僚人事に助言してきたとされる。

 就任する顧問職は政府の役職ではなく、給与は受け取らない。投資の処分などが求められる倫理規定にも束縛されない。

 トランプ氏は声明で「カールは世界で最も偉大なビジネスマンの一人だ」と称賛。「わが国の息の詰まるような規制(の改革)に対する助力は極めて貴重だ」と期待を示した。

 アイカーン氏は「オバマ政権下で、米国の企業経営者は新規制によって1兆ドル(約118兆円)を超える損失を被り、7500億時間以上の事務処理に追われてきた。今こそ過度の規制を打破し、企業家たちに雇用創出と地域支援に尽力してもらうときだ」と述べた。(c)AFP