【12月21日 AFP】ケニアのオルペジェタ(Ol Pejeta Conservancy)自然保護区には地球上で最後の3頭となったキタシロサイが暮らしている。最後の雄スーダン(Sudan)、雌のナジン(Najin)とナジンの子で雌のファトゥ(Fatu)だ。

 2016年も終わりに近づく中、サイの角や象牙などを狙った密猟の惨状に対する認識はこれまで以上に高まり、複数の国々でドローン(小型無人機)や暗視ゴーグルなどのハイテクや自動小銃などが、増加する武装した密猟者に対処するために使用されるようになった。

 国際自然保護連合(IUCN)によると、アフリカのブラックマーケットでは、サイの角は1キロ当たり最高6万ドル(約700万円)で取引されており、金や麻薬よりも価値があるとされる。世界のサイの80%が生息する南アフリカでは、ここ8年で全個体数の約4分の1に相当するサイが殺されている。(c)AFP