【12月18日 AFP】オランダ・アムステルダム(Amsterdam)にある博物館「アンネ・フランクの家(Anne Frank House)」は16日、第2次世界大戦(World War II)中にナチス・ドイツ(Nazi)から身を隠す中で書いた日記で知られるユダヤ人の少女、アンネ・フランク(Anne Frank)とその家族は、偶然見つかって逮捕された可能性もあると発表した。通説ではアンネの一家は何者かの密告により逮捕されたとされている。

 新たな調査によると、アンネの一家8人が隠れていたプリンセンフラハト(Prinsengracht)通り263番地の建物では当時、食糧配給券の偽造に関連した違法な作業が行われており、これを摘発するためナチス親衛隊情報部(SD)が1944年8月に強制捜査した際にアンネたちを偶然見つけた可能性があるという。

「アンネ・フランクの家」のロナルド・レオポルド(Ronald Leopold)館長は、新しい調査結果は密告者がいた可能性を否定するものではないが、別の可能性を検討する必要があることも示していると述べた。(c)AFP