【12月16日 AFP】韓国政府は16日、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N6型)の感染拡大を受け、警戒レベルを4段階のうち最高の「深刻」に初めて引き上げた。これにより、当局は感染防止策の強化が可能になる。韓国では既に、国内で飼育されている家禽(かきん)の1割超が今回の感染で殺処分されている。

 韓国では11月中旬にH5N6型鳥インフルエンザの感染が確認されて以降、急速に感染が拡大。これまでに1600万羽以上の家禽が殺処分された。

 こうした中、金在水(キム・ジェス、Kim Jae-Soo)農林畜産食品相は、「感染拡大を食い止めるため、警戒レベルを『深刻』に引き上げた」と発表した。この措置を受け、当局は家禽を載せた車両の移動禁止や、家禽類を扱う食肉販売店や食肉処理場の閉鎖、全ての家禽へのワクチン接種、路上の全車両の消毒などが可能になる。(c)AFP