【12月14日 AFP】沖縄本島東部沖で13日夜、在日米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ(Osprey)が不時着し大破した事故を受け、同海兵隊は14日、オスプレイの飛行を一時停止することを明らかにした。日本政府はこれに先立ち、稲田朋美(Tomomi Inada)防衛相が在日米軍側にオスプレイの飛行停止を申し入れていた。

 米国防総省は13日夜、オスプレイが「事故」を起こして浅瀬に着陸し、乗員5人が負傷したと発表した。

 しかし、NHKが報じた映像には、主翼が2つに折れ、半分が水面下に沈んだ機体の胴体部分と操縦席部分が切断されたオスプレイの様子が映された。

 防衛省の報道官によると、稲田防衛相は在日米軍のジェリー・マルティネス(Jerry Martinez)司令官と電話会談を行い、事故に関する情報の提供を求めるとともに、安全が確認されるまでオスプレイの飛行を停止するよう申し入れた。

 安倍晋三(Shinzo Abe)首相は記者団に対し、「重大な事故を起こしたことは大変遺憾だ」と述べ、日本でのオスプレイ配備は「飛行の安全確保が大前提だ」と強調した。

 沖縄県の翁長雄志(Takeshi Onaga)知事は、今回の事故は「本当にとんでもない出来事だ」と述べた。事故を受け県内などで怒りの声が高まっている。(c)AFP