【12月14日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は13日、男子シングルスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)らを2016年の「世界チャンピオン」に選出した。また、男子ダブルスの兄ジェイミー(Jamie Murray、英国)も選ばれ、史上初の兄弟同時受賞を果たしている。

 一方、女子シングルスではアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)が、ドイツ人選手としては1996年のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏以来となる栄冠に輝いた。

 ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、年間王者の座を射止めたアンディは今季、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で自身2度目の優勝を達成するなど9勝を挙げた。

 リオデジャネイロ五輪では金メダルに輝いたアンディは、「ITFの世界チャンピオンに選出されることは、私にとって大きな意味があります」としたうえで、「とくに兄ジェイミーとともに世界王者になれたのは特別です」とコメントした。

 28歳のケルバーは、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を下して優勝すると、リオ五輪では銀メダルを獲得し、続く全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)も制した。

 男子ダブルスでは、ジェイミー・マレー/ブルーノ・ソアレス(Bruno Soares、ブラジル)組が、女子ダブルスではフランスのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia)/クリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)組が同賞を手にしている。(c)AFP