【12月13日 AFP】不動産からエンターテインメントまで幅広い分野で事業を展開する中国のコングロマリット(複合企業)、万達集団(Wanda Group)を率いる王健林(Wang Jianlin)会長は、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領に対して、中国による投資への対応を誤れば米国内の2万を超える雇用が危機にさらされると警告した。

 万達集団の公式サイトで10日に掲載された文書によると、億万長者として知られる王会長は先週末にかけて行われたイベントの中で「私は米国で100億ドル(約1兆1500億円)超える投資を行い、2万人以上もの従業員を雇用している」と述べた一方、トランプ氏が対応を誤れば「従業員は食いぶちを失うだろう」と語った。

 また王会長は米映画協会(MPAA)の会長であるクリス・ドッド(Chris Dodd)氏に、トランプ氏へこのメッセージを伝えておくよう頼んだという。

 さらに、中国企業が米国のエンタテインメント分野の事業買収を繰り広げていることに対して、米議員たちが注意を向けていることを質問された王会長は「少なくとも映画とテレビ業界について言えば、英語による作品はその成長を中国での売り上げに依存していることを認識しなければならない」と答えた。(c)AFP