【12月12日 AFP】クロアチア大統領が子どもたちに配ったチョコレートバーが国内で批判を浴びた上に、隣国セルビアとの関係に「苦々しい」影を落としている。

 この「チョコレート問題」は、クロアチアのコリンダ・グラバルキタロビッチ(Kolinda Grabar-Kitarovic)大統領が6日、アドリア海(Adriatic Sea)沿岸のリゾート都市、ドゥブロブニク(Dubrovnik)を訪問した際に発生。大統領は訪れた幼稚園で子どもたちに菓子を配ったが、その中にセルビア製のチョコレートが含まれていた。

 12月6日は、クロアチアの独立宣言に続く紛争勃発時、包囲されていたドゥブロブニクをセルビア勢力から死守した戦闘から25年目を迎えた日だった。そうした日にセルビア製のチョコレートを子どもたちへ与えた大統領に、親たちは怒り心頭となった。

 グラバルキタロビッチ大統領は翌日公式に謝罪し、自分で菓子の内容を調べていなかったことを認めた。自ら「クロアチア製品を買おう」というキャンペーンを推進している同大統領は今回の事態に「深く落胆している」と語り、今後はこのようなことを起こさないと約束した。

 さらにセルビアの閣僚やメディアも、グラバルキタロビッチ大統領の言動は「レイシズムだ」と怒っている。セルビアのラシム・リャイッチ(Rasim Ljajic)貿易相は「単なるチョコレートバーがこうした民族的不寛容を引き起こしているところで一体、何の関係正常化について話せると言うのだ?」と問いかけた。(c)AFP/Lajla VESELICA