【12月10日 AFP】アドリア海(Adriatic Sea)に面したクロアチア第2の都市スプリト(Split)で9日午後2時(日本時間同10時)ごろ、マグニチュード(M)4.6の地震があった。

 クロアチアの地震当局によると震源はスプリトの西約8キロの海底。同国中部の沿岸地帯や近隣の島々で揺れが感じられた。

 スプリトのイボ・バルダサル(Ivo Baldasar)市長によると、この地震でけがをした人は一人もいなかったが、壁にひびが入ったり、窓が割れたりするなどの軽微な損害が報告された。

 被害は小さかったものの住民たちはパニックになり、大勢の市民が道路や広場にとび出した。市内の一部地域は一時的に停電し、学校や一部の公的機関は午前中で業務を終えた。

 バルダサル市長は「スプリトはその歴史の中で大きな地震に見舞われたことはない。今後もそうあってほしい」と述べた。

 バルカン諸国では、1963年にマケドニアの首都のスコピエ(Skopje)を襲い、約1000人の死者を出した地震以来、大きな地震が起きていなかった。(c)AFP