【12月10日 AFP】自転車ロードレースのベテラン選手、ホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)が9日、現役引退を表明し、素晴らしい成績を残した17年のキャリアに終止符を打った。

 37歳のロドリゲスはインスタグラム(Instagram)で「じっくり考えて日常の仕事に戻ろうとしたが、それは不可能だと悟った」とコメント。「というわけで、家族や友人の助けを借りて、競技生活には戻らないことに決めた。トップレベルで戦える自信がなければ、戻らない方が良いと確信している」

 新シーズンからワールドツアーに新規参入するバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)と契約を結んでいたロドリゲスだったが、今後はチームで若手の育成に携わっていくことになる。

「皆さんとバーレーン・メリダに心から感謝する。チームは私を信じて、復帰のためにすべての設備を提供してくれた。しかし、彼らと話し合い、身体的にも精神的にも100パーセントの状態で戻る準備はできないと判断した。これからはバーレーン・メリダのために働き、若手ライダーの助けとなり、自分の経験をすべて伝えていくつもりだ」

 グランツール(三大ツール)で通算14度のステージ優勝を誇るロドリゲスは、2012年の第95回ジロ・デ・イタリア(2012 Giro d'Italia)と2015年の第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)で総合2位を獲得。ツール・ド・フランス(Tour de France)では、2013年の総合3位が自身最高成績となっている。(c)AFP