【12月10日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は9日、大統領選で同氏を支持してきたルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)元ニューヨーク(New York)市長が、次期政権入りを辞退したことを明らかにした。

 ジュリアーニ氏は次期政権の国務長官候補だったが、同氏の事業が政権運営との利害対立をもたらす恐れがあるとして、米メディアから厳しい目が向けられていた。

 米国の最高位外交官である国務長官の人事は世界中の注目を集めてきたが、トランプ氏は9日の声明で、ジュリアーニ氏が先月29日の会談で政権入りを辞退したことを公表。「ルーディー(ジュリアーニ氏)は幾つかの役職で卓越した閣僚メンバーとなっただろうが、民間部門に留まることを決めた彼の事情を私は全面的に尊重し、理解している」と述べた。

 ジュリアーニ氏はトランプ氏の政権移行チームを通じて出した声明で、政権入り辞退は「私の都合ではなく、国と新政権にとって最善のこと」だと説明。「民間部門という見晴らしのいい場所から、必要かつ適切な方法で次期大統領を支援していく」と述べている。(c)AFP