【12月12日 MODE PRESS WATCH】東京オペラシティアートギャラリーは12月10日から2017年3月12日の期間中、デザイナーの山本耀司(Yohji Yamamoto)の魅力と本質に迫る企画展「画と機 山本耀司・朝倉優佳」を開催している。

 昨今、絵画とのコラボレーションを積極的に展開している山本。「画と機」と題された本展では、40年以上のキャリアを経て今なお斬新なクリエーションを展開している山本の未発表の絵画やインスタレーションなどのほか、ここ数シーズンにわたり「ヨウジヤマモト」の服づくりに熱を与えた若手画家・朝倉優佳(Yuuka Asakura)の作品も交え、空間に対峙した新たな創造を生み出す。

 朝倉は、2016年春夏メンズ&ウィメンズコレクションから数シーズンにわたり「ヨウジヤマモト」とコラボレーションピースを発表。大型の絵画作品をはじめとし、ときに山本の服に大胆なペイントを施し、また、壁画制作やライブ・ペインティングも積極的に展開している。

 なお同展のタイトルは、山本の希望により、編集工学者である松岡正剛(Seigow Matsuoka)が考えたもの。“画”は絵画を、“機”は“はずみ、機会 機織(服)”を意味する。奇抜で革新性に富んだ空間には、本展のために山本が制作した絵画や彫刻、さらには美術館の会場で制作した作品も展示。展示される服も、よくみかけるマネキンとは全く違う異形のボディが、思い思いの着方で登場する。

 ファッション展のイメージを持って来場すれば、その期待をものの見事に裏切られてしまう、自由奔放な展覧会。アーティストの創造の根底に触れたいあなたは、ぜひ足を運んでみて。

■展覧会概要
・画と機 山本耀司・朝倉優佳
期間:12月10日~2017年3月12日 月曜日休(祝日の場合は翌火曜日)
時間:11:00~19:00(金・土曜日は20:00まで、最終入場は閉館の30分前まで)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
東京都新宿区西新宿3-20-2
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)
休館日:12月26日~2017年1月3日(年末年始)、2月12日
入場料:一般1,200(1,000)円、大・高生800(600)円、中学生以下無料
※(  )内は15名以上の団体料金
※同時開催「収蔵品展057人間 この未知なるもの」、「project N 66 村上早」の入場料を含む
※障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料

■関連情報
・東京オペラシティ アートギャラリー 公式HP:http://www.operacity.jp/ag/
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