【12月9日 AFP】1970年代の英国のプログレッシブロックバンド「キング・クリムゾン(King Crimson)」や「エマーソン、レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & PalmerELP)」のボーカルを務めたグレッグ・レイク(Greg Lake)氏が、がんのため死去した。69歳だった。同氏のマネジャーが8日、発表した。

 レイク氏の公式ウェブサイトで、マネジャーのステュワート・ヤング(Stewart Young)氏は、「12月7日、がんとの長く苦しい闘いを続けていた親友を失った」とのメッセージを投稿した。

 レイク氏は、キング・クリムゾンの初期メンバーでフロントマンとして活躍した。1969年のアルバム「クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)」は、世界的なヒットを記録した。

 その後、同じくプログレッシブロックのジャンルで活躍していたキース・エマーソン(Keith Emerson)氏と親交を深め、1970年にカール・パーマー(Carl Palmer)氏を加えた3人でELPを結成。当時「スーパーグループ」と呼ばれた。

 同バンドは、クラシック音楽の要素と高い演奏技術で独自の「ロックカノン」を作り上げ、4800万枚以上のレコードセールスを記録した。英ヘビーメタルバンド「アイアン・メイデン(Iron Maiden)」などが、ELPから影響を受けたとしている。

 レイク氏の死去を受け、元メンバーのパーマー氏は「『展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)』の最後でグレッグが『death is life』と歌っているように…彼の音楽は、彼を愛する全ての人々の心に永遠に生き続けるだろう」とコメントした。今年3月には、米ロサンゼルス(Los Angeles)の自宅でエマーソン氏が自殺したばかりだった。(c)AFP