【12月8日 AFP】AFPTV特派員ウィル・バシロプロス(Will Vassilopoulos)氏が7日、同国での移民・難民危機に関する報道で、英国のフリージャーナリスト支援団体「ローリー・ペック・トラスト(Rory Peck Trust)」から賞を贈られた。

 バシロプロス氏は、トルコからエーゲ海(Aegean Sea)へと渡ってギリシャに到着した移民・難民の姿を捉えた映像が高く評価され、ローリー・ペック賞(Rory Peck Award)ニュース部門での受賞を果たした。

 バシロプロス氏が2015年10月~2016年3月にかけて撮影した映像には、ギリシャのレスボス(Lesbos)島を出発し、マケドニア国境に接する北部イドメニ(Idomeni)の難民キャンプにたどり着くまでの移民らの足取りが捉えられている。

 英ロンドン(London)サウスバンク(Southbank)の英国映画協会(British Film Institute)での授賞式に出席したバシロプロス氏は、移民・難民問題の報道は「大きな困難を伴った」と語り、「現場では全員が精神的ストレスを感じる。それが自分の国でのこととなれば、そのダメージはとても大きい」と続けた。

 最終選考では、イエメンでイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」と政府軍との対立を報じたAFPTV記者ナビル・ハッサン(Nabil Hassan)氏や、シリア・アレッポ(Aleppo)への空爆の際に屋外で遊んでいて被害に遭った3人兄弟の姿を追ったジャーナリスト、ワド・アル・カティーブ(Waad Al Kateeb)氏らの名前も上がっていた。(c)AFP