【12月8日 AFP】コロンビアの首都ボゴタ(Bogota)で、貧困地区に住んでいた7歳の少女が性的暴行や拷問の末に殺害される事件が発生し、全国に衝撃が広がっている。警察は富裕層出身の建築家の男(38)をレイプ殺人などの容疑で逮捕した。男は容疑を否定しているという。

 検察情報筋によると、コロンビアの裁判所は7日、ユリアナ・サンボーニ(Yuliana Samboni)ちゃん拷問殺害事件の捜査が終了するまでラファエル・ウリベ・ノグエラ(Rafael Uribe Noguera)容疑者の勾留を延長するよう命じた。

 検察は、ノグエラ容疑者が4日にボゴタ東部でユリアナちゃんを誘拐し、高級マンションの一室に連れ込んだと主張している。ユリアナちゃんは後に、この部屋から遺体で発見された。

 検察によればノグエラ容疑者は事件後、アルコールと薬物の中毒の治療のためとして診療所に入院している。この診療所の前には、事件に怒った市民らが詰め掛け、司法の裁きを求めて抗議を行っている。

 地元メディアによると同容疑者は加重殺人、拷問、誘拐、レイプのいずれの容疑についても無実を主張しているという。

 事件後、フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領はツイッター(Twitter)上で事件を非難し、「犯人に最も重い司法の裁き」を下すよう呼び掛けた。また、国会議員らは子どもに対するレイプや殺人で有罪判決を受けた者に対する量刑を厳罰化する法案を議会に提出した。(c)AFP