【12月8日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は新政権の駐中国大使に、アイオワ(Iowa)州のテリー・ブランスタッド(Terry Branstad)知事を指名すると発表した。ブランスタッド氏は中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と長年にわたり親交がある。

 ブランスタッド氏は大統領選の早い段階でトランプ氏への支持を打ち出していた。トランプ氏は同氏について「数十年に及ぶ公職経験があり、習主席をはじめとする中国指導部メンバーと長期にわたって関係を築いているため、米国の駐中国大使として最適の候補だ」と述べた。

 政権移行チームによると、ブランスタッド氏は大使就任を既に受諾しているという。指名理由については、公共政策での経験や貿易問題に関する専門知識に加え、「中国と中国国民に対する造詣の深さ」を挙げている。

 政権移行チームで渉外担当を務めるジェイソン・ミラー(Jason Miller)氏は記者団に、トランプ氏は7日にニューヨーク(New York)で行われた資金集めのための朝食会で同氏の起用を明らかにしたと語った。

 中国外務省はブランスタッド氏の大使指名に関する報道を受けて、同氏は「われわれの古くからの友人」だと歓迎の意を表明。陸慷(Lu Kang)報道局長は記者会見で「ブランスタッド氏が二国間関係の発展に寄与することを望んでいる」とした上で、誰が駐中国大使を務めようと米国との関係強化に取り組む用意があるとも言及した。(c)AFP