【12月7日 AFP】米カリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)の倉庫で発生し、これまでに36人が死亡した火災について地元当局は6日、欠陥があったとされる冷蔵庫が出火の原因だった可能性があると述べた。また火災当夜に犠牲者のうちの数人が送った必死のテキストメッセージからも当時の状況の詳細が明らかになりつつある。

 アラメダ(Alameda)郡のグレゴリー・アハーン(Gregory Ahern)保安官は報道陣に対し、犠牲者のうちの1人の母親が、火災の発生した2日夜に娘から届いた「ママ、私死んじゃう」というテキストメッセージを見せてくれたと述べた。

「ゴーストシップ(Ghost Ship)」と呼ばれていた倉庫には防犯用の金属製の柵が窓に取り付けられていたため、当局は、倉庫から逃げたくとも逃げられなかった犠牲者もいたはずだとの見解を示した。

 倉庫には芸術家らが共同で暮らしていて、出火当時は50~100人の規模のレイブパーティーが行われていた。火の手は数分で倉庫中に回ったとみられる。当局は、火の手は倉庫内の一方の端から上がり、その原因は欠陥があったとされる冷蔵庫だった可能性があるとしている。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT