【12月7日 AFP】8月に行われたリオデジャネイロ五輪の開会式でトンガの旗手を務め、オイルを塗った上半身を披露したことで注目を集めたピタ・タウファトファ(Pita Taufatofua)が、南太平洋に浮かぶ母国から冬季五輪に挑戦する。

 リオ五輪のテコンドー男子80キロ級で1回戦敗退を喫した33歳のテコンドー選手は今、2年後に控える平昌冬季五輪へ向けてクロスカントリースキーに転向しようとしている。

 開会式でソーシャルメディア上の話題をさらったタウファトファは、オリンピックチャンネル(Olympic Channel)に対し、「私の五輪での夢をさらに一歩進めようと思う。クロスカントリースキーでトンガを代表するつもりだ」と語った。

「クロスカントリースキーは、私に新鮮かつ全く異なるものを想像させる。これまでも、挑戦がすべてだった。常に居心地のいいところから抜け出すというね」

 人口わずか約10万人のトンガは7月、韓国・平昌(Pyeongchang)にスキー競技代表選手を派遣する意向を示しており、同国の関係者は冬季五輪出場を「珍事」として見られたくないと話している。

 2014年のソチ五輪では、ブルーノ・バナーニ(Bruno Banani)が同国史上初の冬季五輪代表選手になった。リュージュ男子1人乗りに出場したバナーニは、39人中32位に終わっている。(c)AFP