【12月7日 AFP】イエメンのソコトラ島(Socotra Island)沖で船が沈没し、60人近くが行方不明になっている。同国のファハド・カファーイン(Fahd Kafayen)漁業資源相が7日、発表した。国営メディアによると、これまでに救出された人は2人にとどまっている。

 カファーイン漁業資源相によると、沈没した船には約60人が乗っており、イエメン南東の港湾都市ムカラ(Mukalla)からソコトラ島に向かっていたが、5日前から行方がわからなくなっていた。

 インド洋(Indian Ocean)に浮かぶソコトラ島からは、イエメン本土よりもソマリア沿岸の方が近い。イエメン国営のニュースサイト「sabanew.net」は、沈没した船が商船なのか、ソマリア沖で海賊に対処している国際的な水上部隊に関連する船なのかは明らかにしていない。

 イエメンでは数年前から、アブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansour Hadi)暫定大統領派と、イスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」などの反政府勢力の間で内戦になっているが、ソコトラ島は一貫して政府側についていた。(c)AFP