【12月7日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が多額の所得をタックスヘイブン(租税回避地)に逃した疑いが持たれていることについて、指揮官の代理人であるホルヘ・メンデス(Jorge Mendes)氏の所有会社ジェスティフテ(Gestifute)は6日、同監督がスペイン居住時代に2600万ユーロ(現在の金額で約32億円)以上の税金を支払っていたことを明らかにした。

 各国のメディアが入手したリーク文書によれば、モウリーニョ監督、そしてポルトガル代表のスーパースターであるレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)には、数千万ユーロ規模の「脱税と資金洗浄」システムに関与していた可能性があるという。

 その各国メディアで作るコンソーシアム「ヨーロピアン・インベスティゲーティブ・コラボレーションズ(EIC)」によれば、モウリーニョ監督はメンデス氏を介して、「1200万ユーロ(約15億円)を英領バージン諸島(Virgin Islands)の企業がスイスで開設した口座に隠している」という。

 ジェスティフテ社は声明を発表し、モウリーニョ監督がスペインに居住していた2010年6月から2013年5月にかけて「平均41パーセント以上の」税金を支払い、さらに同監督が「納税義務を最新の形で満たしていると、政府が国税局を通して証明している」ことを強調した。(c)AFP