【12月6日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)で5日、地下鉄の駅に爆弾が仕掛けられた可能性があるとする情報が外国から寄せられ、警備態勢が強化された。

 米連邦捜査局(FBI)と地元当局は緊急合同記者会見を開いた。FBIロサンゼルス支局のディアドラ・ファイク(Deirdre Fike)支局長補佐によると、ある外国政府の治安当局筋の電話番号に匿名の男から爆弾を仕掛けたとする脅迫があり、FBIの対テロ部門に情報が伝えられた。情報を提供した国名は明かされていない。

 またこの脅迫で標的とされたのは、映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(Universal Studios Hollywood)」に近いユニバーサルシティ(Universal City)駅だと明らかにした。脅迫電話をかけた人物は英語を話し、6日に爆弾が爆発すると述べたという。

 当局関係者らは、脅迫は「非常に具体的」で差し迫っているとして、その信ぴょう性について現在捜査中だと述べた。ロサンゼルス市警のチャーリー・ベック(Charlie Beck)署長は、事態の深刻度を評価する時間が限られているため、早急に動き、市民に注意を呼び掛けることにしたと付け加えた。

 ロサンゼルス郡のジム・マクドネル(Jim McDonnell)保安官は、爆破予告はいたずらの可能性もあるとしながらも、地下鉄利用者は警戒し、不審な行動を見かけた場合は通報するよう要請した。(c)AFP