【12月6日 AFP】フランスのマニュエル・バルス(Manuel Valls)首相(54)は5日、フランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領の後任を目指し、来年の大統領選に出馬する意向を表明した。同時に、自身の所属する社会党(PS)が来月開く予備選に集中するため、今月6日に首相を辞任する意向を明らかにした。

 社会党党首のオランド氏は先週、大統領選への不出馬を宣言していた。バルス氏は「私の立候補は和解のためのものだ」と訴え、深刻な分裂状態に陥っている左派の団結を目指す意向を表明。「私の(政治的)公約を推し進めるときが来た」と述べた。

 左派統一候補を選ぶ予備選は、来年1月22・29両日に行われる。世論調査の結果では、バルス氏は予備選を制する公算が大きい一方で、来年4月に行われる大統領選の第1回投票では極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首と右派候補のフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)氏に敗北を喫し、決選投票には残れない可能性が高い。(c)AFP