【12月5日 AFP】(更新、写真追加)イタリアで4日、上院の権限を大幅に縮小する憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、内務省などによると大差で否決される見通しとなった。マッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)首相は5日未明、敗北は「火を見るよりも明らか」と述べ、辞意を表明した。

 国民投票はレンツィ首相の事実上の信任投票と受け止められていた。首相は記者会見で敗北を認めた後、「政府での私の経験はここで終わる」と語った。

 内務省の予測では、ポピュリスト政党「五つ星運動(Five Star Movement)」率いる反対派陣営が投票者の59.5%を獲得して勝利した。

 投票率は70%近くと極めて高かった。今回の国民投票の意義や、関連する諸問題の重要性に対する国民の関心の高さを反映した形だ。

 レンツィ首相は、最後の閣議を開いた後、同日中にセルジョ・マッタレッラ(Sergio Mattarella)大統領に辞表を提出すると説明した。

 マッタレッラ大統領は新政権の樹立に向けた調整に入るが、樹立できなければ早期の選挙を命じることになる。

 五つ星運動を率いるコメディアンのベッペ・グリッロ(Beppe Grillo)氏は「1週間以内」の選挙実施を求めているが、専門家の間ではレンツィ首相の与党・民主党(PD)が多数派の暫定内閣が発足し、2018年春に予定される選挙まで行政の実務を担うとの見方が多い。

 暫定政権の首相にはピエトロ・カルロ・パドアン(Pietro Carlo Padoan)財務相が有力視されている。(c)AFP