【12月5日 AFP】男子ゴルフの松山英樹(Hideki Matsuyama)は4日、最終日が行われたヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)で優勝を飾り、プロ転向通算13勝目を挙げたものの、世界にはより良い選手が多くいると語り、その中の一人に、通算113勝を飾って世界ゴルフ殿堂入りを果たしているジャンボ尾崎(Jumbo Ozaki)の名前を挙げた。

「自分が一番だとは思わないです。ジャンボさんは百何勝もしているので、ジャンボさんは抜けないと思う」

 松山はまた、ここ2か月で4勝を挙げた自身の成功が、アジア人選手が世界の舞台出ていく手助けになればと考えている。

「アジアの選手はレベルは高いと思いますし、僕のここ最近の良いプレーを受けて、そういうアジアの選手たちがPGA(米国ツアー)に来るようになったりすればうれしい」

 松山は、10月の日本オープン(Japan Open Golf Championship 2016)と世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2016)、先月の三井住友VISA太平洋マスターズ(2016 Mitsui Sumitomo VISA Taiheiyo Masters)で優勝。その間にマレーシアで行われた米国ツアー・アジアツアー共催のCIMBクラシック(CIMB Classic 2016)でも2位に入っている。

 松山はこの好調の理由として、「パットが入ればリズムがどんどん出てきて、この5試合はそれがうまくできてると思う」と、パターの改善を挙げた。

 一方、ホストを務める今大会で1年4か月ぶりの戦列復帰を果たしたタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、松山についてこう語っている。

「来年に向けて大きな自信をつけることになるだろう。彼のスイングやラウンド、体格を考えると、負荷や試練の時の対処に適している。彼はこれから先、倒すべきトップ選手の一人になっていくだろう」 (c)AFP